常勝関西さんありがとう、サントリーホールに行く、その他仕事など

昨日は、サントリーホールに行きました。先月暮れに、このブログを通して知り合った常勝関西さんからウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のリハーサルの券が当たり、諸事情から、昨日行くことになりました。


実は、オーケストラの生演奏を聴いたことがありませんでした。小さい頃に民音で見ていたかも知れませんが、当時は音楽に全く興味が無く、憶えていないのです。
そしてズーピン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏による演奏が10時から開幕。リハーサル時間は2時間15分ほどでした。ヨーロッパでは正装が常識であり、スーツで言った所、私服が半数。そうした点に文化の違い*1を憶えつつ。
このリハーサルを見るために、仕事のシフトの時間が、かなり変則的になったため、この2日間で寝た時間は6時間。書いている今も、正直眠いです。
リハーサルの曲は、R.シュトラウス 交響詩英雄の生涯」「ドン・キホーテ」。「英雄の生涯」は、中学校時代、既に手放した小澤征爾指揮ボストン交響楽団演奏のCDで、かなり聴いており、聴いたのはその頃以来です。交響詩の集大成としても挙げられ、Wikipediaによれば、オーケストレーションが頂点に達している曲とも言われ、技術的にもオーケストラにとって演奏困難な曲の1つに数えられており、オーケストラの実力が試される曲としても知られているようです。


聴いていて思ったこと。キンキンしない柔らかいまろやかなトランペットの音色に酔いしれました。ウィーン・フィルの金管はまろやかで柔らかいことで有名なのですが、録音ではホルンで実感できてもトランペットでは実感が今までありませんでした。今まで録音を聴いていて、ウィーン・フィルの音色はとても好きでしたが、更に好きになりました。倍音の豊かさは古楽器オケの方が今も好きです。しかし、たとえそれでもウィーン・フィルの音色は勝るとも劣らない良い音色です。


どんなにいい録音でもかなり聞き取りにくいパートであっても他のパートと同じ音量で聴こえることに驚きました。これは楽団の実力もさることながら、ホールの影響も大きいでしょうか。このリハーサルの会場となったサントリーホールの大ホールは、故カラヤンが本拠地にしていたベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地と似たホールの形を推奨し、実際にその通りのホールの形になり、カラヤン自身、絶賛したそうです。録音では味わえない響きの良さを感じました。それと同時に、カラヤンが絶賛したのは、響きが明瞭に聴こえるホールである殻のように思えるのです。
なお、私が言ってみたいホ−ルは、世界一音色を美しく美化するというウィーン・学友教会ホールの黄金の大ホール(録音には少し小さめのブラームスホールがいいとのこと)と、ヨーロッパのホールで最も音響が良いと言われている、ケルンのホールです。


サントリーホールでは、ズーピン・メータ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の公演が今週一週間続くようですが、個人的には、ヴェーベルン協奏曲が最大のハイライトだと思っています。あえて、美しくない、論理的かつマイナーな曲に着目しているマイナーをひた走る私がいました。


常勝関西さん、最高の思い出をありがとう。


仕事も、ようやく1日の休みに入ります。課題はありますが、整理して、唱題する中で変わって行きたい。



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*1:近年のブーム、特にのだめカンタービレから好きになったからかも知れません