Zemlinsky Sinfonietta,Schreker Kammer Sinfonie

ツェムリンスキー シンフォニエッタ、シュレーカー 室内交響曲を結局手に入れることにした。
既に、それぞれのオペラを手に入れている。当初、購入を控えたのに、今になって購入する理由。

声楽つき交響曲ならOKであったかもしれない。結局のところ、私は、交響曲をメインにクラシックを聴いてしまう癖がついてしまっているし、構成がきちっとしていても、オペラはどうしても交響曲より漫然と感じてしまう私がいて、理解が悪かったため。
ツェムリンスキー シンフォニエッタは、シェーンベルクアドルノから高く評価されたユーゲントシュティール様式の数少ない作品である。ヒンデミットやワイル、ショスタコーヴィチらにも比すべきモダンでシニカルな要素が散りばめられているし、カンダウレス王のような響きも含んでる。あそこまで多くはないものの。
シュレーカー 室内交響曲は、BGMに最適。シェーンベルクには劣るものの、プロットはカッチリ。チャイコフスキーや、同時期活躍したコルンゴルト同様、メロディアス。コード、アレンジは、ラヴェルに影響を与え、逆に影響を受けてもいる。シュレーカーで最もキャッチ―なメロディ。オペラほどではないかもしれないが、色彩感豊か。