魔笛などを聴く

じっくりと聴いてはいない。iphoneで曲を聴きやすくするために、一部を消して、iPhone向けにアルバムのiDタグを修正。そして転送。
取り込むか否か迷っていたモーツァルト ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」、クレンペラーが指揮した抜粋版の魔笛
「ジュノム」の冒頭は、ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」に影響を与えたとされている。ピアノとオーケストラの対話によって幕を開ける唯一のモーツァルトの作品で非常に個性的だ。先にも後にもこういう開始をしたのはモーツァルトではこの作品のみ。また変ホ長調、E-flat major,Es-durとベートーヴェン ピアノ協奏曲第番5番「皇帝」と調性も同じ。さっと聴いた印象だと「皇帝」が好きな人ならあっさり好きになるかもしれない。ロココ趣味は、この頃としては少ない印象。モーツァルトの個性が出始めた最初の作品でもある。
魔笛。ここからは、レクイエムが、アヴェ・ヴェルム・コルプスが。諸作品が聴こえてくる。モーツァルトの集大成にして、最高傑作、また18世紀音楽の集大成とされるモーツァルトに相応しい作品だと思う。一番最初の作品のメロディもちゃっかり使われている。ギャラントな調べも、天国的な調べも、悪魔的な不協和音も、すべてある。金欠・体ボロボロに違いないが、聴衆を嘲笑っているように改めて思えてくる。最近流れている歌を聴いていると、この頃のフレーズやメロディの重ね方が今に繋がっていることを思わず感じてしまう。