すぎやまこういち

私の世代だと、ズバリ「ドラゴンクエスト」シリーズのBGMの作曲家。2002年にリバイバルした亜麻色の髪の乙女の作曲をしていたりする。門下生としては、今でも国内売上一位の作曲家である筒美京平といった名前が出ているところを見ると、教師としても優秀かもしれない。作曲でも本も出していた。また、ネット界隈で耳にする、J-POP王道進行のルーツに関係があるかもしれない。

人柄は、正直あまり好きではない。右翼のような考え方をしているところや、JASRACの考えが、時代遅れと思っているからだ。
その上で言うと、wikiから引いてしまうのであるが、こういう見方は、結構好きだ。
例えば、演歌。

「演歌こそ日本民族の音楽である、という権威付けは間違いである」「音楽芸術の面から見れば瀧廉太郎から始まり、すくすくと育った日本の音楽文化に暗黒時代を築いた、と断言してよい」

すぎやまこういち - wikipedia

暗黒時代はオーバーだとしても、日本における西洋音楽の枠組みでつくった芸術音楽は実際に滝廉太郎から始まっているので、この解釈には、非常に好感が持てる。演歌の歴史は、大正デモクラシーの頃から始まるものであるし、クラシックとは100年経っても生き残っている作品として定義した場合、まだまだこれからだと思う。ここでは、現在最高齢の指揮者であり、作曲家でもあるスクロヴァチェフスキ同様、位置づけはこれからだというスタンスで行こうと思う。

小さい頃から、シューマン流浪の民」を家で合唱し、敗戦後、ベートーヴェン交響曲」「クロイツェル・ソナタ」、中学校3年の頃には、ストラヴィンスキープロコフィエフショスタコーヴィチに触れていた。だから、審美眼や感性も自力でつけてきたと言うのも納得できる。

せわしない転調は、今のアイドルソングにも通じる気がする。ヒャダインの音楽を最近聴いた影響かもしれない。










改めて聴くと、この音源の最高峰だなと言う印象。エレジー、ふしぎなほこらコンボは、サントラでも繋がっているし、シリーズ最も陰鬱から、ふしぎなほこらはリメイク版における感動曲でもある。