ブルックナーを夢中になったプロセス

私は、中学校2年の夏には、毎晩ヴァーグナートリスタンとイゾルデ」を聴いていた。
なので、ブルック案―交響曲第9番以外は、その響きもすんなり入っていておかしくなかった。
しかし、当時は全く理解できなかった。
交響曲第8番第1稿の影響は大きいかもしれない。第4楽章以外で、3管を使い切る場面は少ない。楽譜の長さは第2稿よりも長い。第2楽章のトリオはまったく違う曲になっている。そしてブルックナーでとりわけ辛いのは、寝ても覚めても同じ楽章。さらに、各首題の切り替わりで必ずと言っていいくらいのゲネラルパウゼ。くどいくらい同じメロディーが、ザクエンツでそのまま出てくる。

私は、大学卒業前に、初めて夢中になって聴いたのであるが、おそらく、クラブ音楽にしたんだ影響が強いかもしれない。
非常にマイナーなエレクトロ音楽。youtubeで検索すると出てくるEstelle Montenegroとか。
シンプルな4つ打ちビート。野太いベース、ジャジーなピアノだけでできているような楽曲だったのだけど、響きとビートのループでトリップを起こすような。
そういう音楽を聴き始めてキッカケは、system F Gouryellaといったトランスがキッカケ。
大学入学したころは、Robert Miles のChildren、鉄腕DASHのビーコンを使った100人の警部VS TOKiOでタイムリミットになるとよくかかっていた曲で知っているかもしれない。

泣かせ歌のOne+One辺り。

クラブ音楽としては極めて異例なポリフォニックかつキャッチ―なこの曲とか

なんだかんだと言って、耽美なピアノの和音と4つ打ちビートがひたすら繰り返される響きの曲が好きになったからこそ、ブルックナーが好きになったのだろうなと思えてくる。