芸術

魔笛、ヴォツェック、ルルを観る

市内の図書館では、いずれもDVDは、なかったので、youtubeでさっと観た。 オペラは、舞台を一から作る、それは、実際よりも、幾分ミニチュアになるので、デフォルメになったりする関係で、最も人工的な芸術とも言われる。 今回観た演出だと、魔笛がそのスト…

均整と耽美

文章ならゲーテ、建物ならパルテノン神殿、正本堂。絵画なら形式美の極致としてのダヴィッド、モンドリアン。印象派の色彩、 音楽は、ウィーン古典派と続く。一方で音楽に限れば、複雑で、耽美な音楽(後期ロマン派、新ウィーン楽派)も同じくこよなく愛すると…

ゲーテの格言 81

実際はわれわれは、われわれが批判し得ないような書物からのみ学ぶ。【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲーテ格言集 P117 高橋健二編訳 新潮文庫】 仏法で言えば、三証、比類無き道理に貫かれた、文章による論拠があり、実際にその通り。そうした…

ゲーテの格言 80

ドイツ人はすべての国語を学ぶべきである。外国人がドイツに来た時、気楽に感じ、ドイツ人が外国に行った時、どこへ行っても、我が家にある思いがするように。【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲーテ格言集 P116 高橋健二編訳 新潮文庫】 web上の…

ゲーテの格言 78

叙情的のものはすべて全体としては、きわめて理性的であるが、個々の点ではすこしばかり非理性的であらねばならない。 【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲーテ格言集 P109 高橋健二編訳 新潮文庫】 ここでの非理性は感性。前衛音楽の理詰めの音楽…

ゲーテの格言 77

芸術の品位は音楽においてはおそらく最も高貴に現れている。それは、音楽には取り除かれねばならないような素材がないからである。音楽は全く形式と内容だけで、その表現する一切のものを高め、気高くする。 【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲー…

ゲーテの格言 77

音楽は最もよい意味で、比較的新奇を必要としない。否、むしろ、音楽は古ければ古いほど、人々がそれに慣れていればいるほど、効果的である。 【(「格言と反省」から) 芸術と文学について ゲーテ格言集 P103 高橋健二編訳 新潮文庫】 ドイツ民謡が音楽の理想…

ゲーテの格言 76

弱々しく病的で、実際むしばまれているから、ロマン的なのだ。古いものは(中略)強く生き生きとしていて、快活で、健康だから、古典的なのである。そういう性質に従って、古典的なものとロマン的なものを区別すれば、事は容易に明らかになるだろう。 【(エッ…

ゲーテの格言 75

最高の幸福の瞬間にも極度な逆境の瞬間にも、われわれは芸術家を必要とする。 【「親和力」第2部第5章から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P102 高橋健二編訳 新潮文庫】 芸術は親友と同じく、苦を和らげ、立ち向かう力を与え、楽しさと喜びを与えます。ゆ…

ゲーテの格言 74

その作品に良いところがあると感じたら、私はそれに近づくことに努める。そうすると、きわめて喜ばしい発見をするのが常である。作品については新しい特性を認め、自分自身については新しい能力を認める。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格…

ゲーテの格言 73

今後は何らかの芸術あるいは手工芸に留意しないものは不幸であろう。知識はこのめまぐるしい世の中ではもはや糧にならない。すべてのことに注意しきれないうちに、自分自身を失ってしまう。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P100 高橋…

ゲーテの格言 72

芸術は、見るに堪えないものを表してはならない。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P99 高橋健二編訳 新潮文庫】 見るに堪えないものは芸術に非ず。 この2日間、ケータイから更新。唯一ネットに繋がっているPCが家にいる僅かな時間終…

ゲーテの格言 71

人間の作品においても、自然の作品においても、本来特に注目に値するのは、その意図である。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P98 高橋健二編訳 新潮文庫】 ほどよいユーモアは大切。ただし度の過ぎたユーモアは芸術を破壊し、品格を…

ゲーテの格言 70

ユーモアは天才の一要素である。しかし、それが勝ち過ぎると、天才の代用品に過ぎなくなる。それは、芸術の下落を伴い、ついには芸術を破壊し、滅ぼしてしまう。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P98 高橋健二編訳 新潮文庫】 ほどよ…

ゲーテの格言 69

素材はだれの前にもころがっている。内容を見いだすのは、それに働きかけようとする者だけだ。 【「格言と反省」から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P97 高橋健二編訳 新潮文庫】 テーマや材料はいつでもどこでもあり、それに働きかける中で、形式や内容…

ゲーテの格言 68

芸術品というものは価値ある対象に基づくべきもので、最後にその取り扱い方の巧妙さと苦心と努力によって、材料の価値を一段とよく見事にあらわすていのものでなければならない。 【(「詩と真実」第2部第7巻から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P97 高橋健…

ゲーテの格言 67

芸術も人生と同じく、深く入りこめば入りこむほど、広くなるものである。 【「イタリア紀行」1789年10月19日夜、から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P96 高橋健二編訳 新潮文庫】 幾多の傑作に触れれば触れるほど、より深くより広い世界だと、理解するこ…

ゲーテの格言 66

よいものを享受するのが、喜びであれば、よりよいものを感ずるのは、より大きな喜びである。そして芸術においては、最善のものに至って、初めて満足がある。 【「イタリア紀行」1789年3月3日、から 芸術と文学について ゲーテ格言集 P96 高橋健二編訳 新潮文…

法華文化の展開

1週間程前に、都内最大規模の某書店にて立ち読みを致した際にたまたま立ち読みをした本です。仏教芸術・仏教文化を考える際に、興味深い記述がありました。 今回はその一節を御紹介致します。 さまざまなその欲望を、正面から肯定し、それを造形美術に止揚す…

青春対話 芸術との語らい1

これから先、感動したクラシックの名曲や、一流の絵画などについても紹介して参りたいと思います。今回は、その前段としまして、青春対話 芸術との語らいから池田先生の指導を拝して参りたいと思います。 芸術の世界は、「ほっとする」ものであって、身がま…