古楽器演奏を聴いてみます in J・S・Bach 音楽の捧げもの


この曲も、「フーガの技法」と同様に、楽器の指定がありません。
フーガの技法はもともとチェンバロで演奏されるべきものだと発言されたレオンハルトと、クイケン3兄弟による演奏です。
やはり、音楽の捧げものの中では、6声のリチュルカーレが光ります。
リチュルカーレとは、フーガの昔のいい方です。
次にあげるならば、教会ソナタの流れに沿って作られた、トリオ・ソナタもまた良いです。
古楽器の繊細な音色が、華麗な美を放ちます。

前回御紹介したフーガの義王の演奏と同様に、音が軽やかなので、深淵になりすぎないために、こちらの方が、イージー・リスニングとして楽しめると思います。哲学的・深淵な響きを求める方は、モダン楽器の合奏の方を、オススメ致します。

私は、中学校時代にクラシックに傾倒していた頃に聴いたことがあります。
20世紀の新ウィーン楽派を代表する作曲家、ヴェーベルンがオーケストラ用に編曲したものでした。
重厚長大かつ深遠な編曲でした。
当時フィリップスから発売されていた小澤征爾指揮ボストン交響楽団演奏の手によるもので、リヒャルト・シュトラウス交響詩英雄の生涯』が入っているCDであったと思います。
手元にはありませんので、これ以上の確認は、できませんが。
その演奏を聴いたときは、その魅力がまったく理解できませんでした。
曲が重い・暗い・眠いと感じていたことを今でも、憶えております。
そういったこともあり、この演奏には、期待を良い意味で裏切ってくれました。
ありがとう。

話は変わりまして、伝統医学の考え方では、バッハの曲は、心身に好ましいものと解釈されるようです。

バッハなどの純粋性を増やすような音楽を聴かせてやりたいものです。


【インドの生命科学 アーユルヴェーダ 上馬場和夫・西川眞知子著 (農産漁村文化協会) P202】

バッハ:音楽の捧げもの インドの生命科学 アーユルヴェーダ



にほんブログ村に参加しております。「ぽちっ」とヨロシク!
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ