團伊玖磨

身内が、ラジオ体操第2の曲を夢中になって聴いていてすすめられた。体操に配慮した曲の進行の中にある、劇性、ポリフォニーに惹かれた。その作曲者が團伊玖磨氏であった。ラジオ体操の作曲者ではダントツで有名。当たり前か。
ラジオ体操は、後で挙げるのだけど。

氏の曲だと、王道だと思うのだけど、祝典行進曲。私の通った中学校の入学式・卒業式の入退場でも学校の吹奏楽部で演奏していたので、曲名は知らなかったが、曲そのものは覚えていた。結婚式で使われる例も今生天皇以外でも例はあるようだ。

吹奏楽は普段聴かないのだけど、今なら一番の推しは、佐村河内氏の「吹奏楽のための小品」「祈り」を挙げると思う。そしてJ.シュトラウス作品の吹奏楽アレンジ。演奏効果を考えたら、やはりスターウォーズは挙げると思う。


http://columbia.jp/prod-info/streaming/COCQ-85011/asx/85011_13.asxにて試聴可。泣く子も笑うCG音型も出てくて、演奏効果はハリウッド音楽に負けじと劣らず高いと個人的に思う。

ヨハン・シュトラウスからは皇帝円舞曲

ハリウッド作品からは王道で

中学校の頃、R.ヴァーグナーマイスタージンガー吹奏楽アレンジとかを聴いても違和感が少ないアレンジ。ヨハン・シュトラウスヴァーグナーの方が吹奏楽にした際の違和感は大きい。Schweizer_musik氏のブログに過去綴られていたことの繰り返しになってしまうのであるが、オーケストレーションの進化は、オーケストラのブラスバンド化であるという言葉に改めて納得してしまう。ヨーダのテーマ、森林の戦いはオーケストラ版をじっくりと聴いていないので触れないのだけど、一番ストリングスが欠けたことで、歌い方に違和感を覚えたのは実は、メイン・テーマ。この曲に限ってはストリングスのウェイトが想像以上に高かった。

冒頭が、メンデルスゾーン「結婚行進曲」とフレーズが近いこともあって、結婚式披露宴の入場に良いかも知れない。これも、吹奏楽で演奏すると音の厚みが非常に落ちるし、メロディの差異が目につく。

ここからが、本題。

個人的には、ホルンが、リードを多く担当しているだけで嬉しい。日本が生んだ最高の行進曲だと思う。ハリウッド作品と比べると演奏効果は落ちる印象があるのだけど、こんなに繊細優雅な吹奏楽と言うとヨハン・シュトラウス以外思い浮かばない。


単純で、各動作の終わりを捲くような感じで演奏されていく。メロディが奏でられて、終わりに和音が添えられている。