ピアノとヴァイオリンのためのソナチネを聴く

この曲は、今シーズン 高橋大輔のSPで使用されている曲で知っている方も多いと思う。『ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ』とベートーヴェンが名づけたヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47である。「クロイツェル」の名前の由来は、献呈された人物の名から。しかしクロイツェル自身は、演奏しなかったと言う。

さて、このソナチネは、佐村河内守の愛弟子である大久保未来に献呈されている。
響きは、フォーレに近接している。
ロマンティックで、格調高く、コンパクトに王者の風格を湛えている。
高橋大輔NHK杯のSPも見たけれど素晴らしい。ヴァーグナーが述べた「音楽が可視化された所為」とはこういうことをいうのだと思う。これぞ音楽劇の頂点と思えてくる。私自身は、フィギュアスケートを見る人間ではないのであるが、私と同世代の星として、応援したい。素晴らしい演技をありがとう。ソチ・オリンピックでさらに飛翔することを祈る。また氏も、音楽とシンクロした演技を絶賛されていた。