音楽

ジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏とブルーノ・ヴァルター指揮メトロポリタン歌劇場演奏の魔笛を聴き比べて見て

前日のジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏による魔笛を聴くの続き。やんわりと一つ前で書いたのだけど、私は、ジョージ・セルを推す。 そもそも、ヴィーンフィルのオルガントーンを堪能できる魔笛はこれだけでは。カラヤン、ベームのモノラル録音を探せば…

ジョージ・セル指揮ヴィーンフィル演奏による魔笛を聴く

モノラル録音ながら、これは素晴らしい。 アンサンブル精度に関しては、後年のベーム、クレンペラー、ショルティ、カラヤン、スイトナー、C.ディヴィス、サヴァリッシュ、アバド、レヴァインの方がいいかもしれない。歌手もそう。ただ、この当時のヴィーン国…

ジョージ・セル指揮ベルリンフィル演奏による交響曲第29番を聴く

ジョージ・セルは、なぜか手兵クリーヴランド管弦楽団とこの曲を録音しなかった。ライヴもないようである。もっと長生きしていれば、したかもしれないが。というわけで気になっていた。 内容は、ヴィーン・ザルツブルク情緒があるわけではないが、壮麗かつ歯…

ブルーノ・ヴァルター指揮ニューヨークフィル演奏による交響曲第41番「ユピテル」を聴く

この2日前に届いていたが、聴いたのは、この日の昼、取り込む前である。 ここでは、第2次世界大戦前に、ヴィーンフィルとセッション録音をする前と異なり、ヴァルター自身の改編で第4楽章のラスト1分30秒前後から奏でられるコーダにてホルンが奏でるC-D-F-E…

夏至に贈る調べをどうぞ

これは仕事廃人から解放された頃に書いたものと被る。 毎年夏至の頃になると必ず一度は聴きたくなる。 Twitterに書いたものをベースに、綴る。 3曲目に行くと、どうしても9年前に行くのであるが、過去触れているのでそこには触れない。 3曲目の作品の舞台が…

シャルル・デュトワ指揮N響マーラー交響曲第8番演奏会2011.12月

演奏ミスに気付いたし、テンポの遅さ、またテンポの緩急のつけ方は嫌いであるが、管楽器の扱い方が誰よりもフランス風なデュトワらしく軽やかでお洒落で素晴らしい。CD化されないものか。

フリーメーソンのためのカンタータ「我らの喜びを高らかに告げよ」 K.623

この曲には、逸話が多い。 のちに、1829年、イギリスの作曲家で出版業者ノヴェロは妻を伴って大陸に渡り、モーツァルトの生涯についての資料を収集して回っているが、このカンタータがモーツァルトの指揮により歌われたときのことを次のように残している。 …

K.619 小カンタータ「無限の宇宙の創造者を崇敬する君らよ」

最近たまたま聴いてとてもいい曲だった。ピアノ単体で聴いても長調から短調に転調するときの緊迫感、劇性、イ短調の場所では、魔笛で最も有名なアリア「わが胸は復讐に煮えたぎっている」や未完のレクイエムではメロディと通奏低音が完成していた「怒りの日…

気が付けば更新1000日超える

今は、Twitterの方が顔を出している時間は多い。 というのは、ログを追っかけるのにどうしても時間が掛かる。 随時追っかけているのは、10人いるかいないかではあるのだけど。 相変わらず依存度高し。とはいえ禁断症状はないと言い切れる。ブログの更新通知…

あえて触れていきたい第2次世界大戦後の芸術音楽

モーツァルトとは全く正反対の世界かつ、苦痛、混沌を体現した音楽ばかりなので精神的に落ちている時に聴く際は注意をお願いする者である。というのも、引きずられる可能性があるからである。前座としてベートーヴェン 大フーガの弦楽合奏版を。 [

佐村河内守騒動を振り返って

さて、3月初頭よりも、頭がスッキリした。ということで簡潔に。 私がこの騒動に巻き込まれたことに深く感謝する思いである。 それは雛形辿りで様々な作品に出会えたことだけではない。意外や意外で、池田先生が青春対話で述べた、 芸術の世界は、「ほっとす…

カフェインリバウンドに負けた日

今朝になって、一大事が判明。 悔しさは募る。 いくら特殊とは言え。 今日も負けない。つらい日々に感謝の気持ちを忘れずに。 今日もいい一日になる。 感謝、ありがとう、楽しい、幸せを高らかに歌い上げているのがいい。 近いものとしては、これもそうだろ…

ブルーノ・ヴァルターのモーツァルトに思う

1957年メトロポリタン歌劇場での魔笛、ヴィーンフィルと共演した交響曲第40,41番とレクイエム。実体がNYP、NBC交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団のメンバーで構成されていたコロンビア交響楽団との交響曲第29番。LAフィルを主体としたコロンビア交響楽…

現状

休みになると暴食になりがちな日々である。これは交感神経が副交感神経に完全に切り替わるサインでもあるのであるが。胃がキリキリすること多し。 うつ症状が出始めているというこの頃である。 CDに関して懲りもせず、ブルーノ・ヴァルターのモーツァルトの…

岡崎律子十回忌に贈る歌

10年前のこの日未明、彼女は亡くなった。まだ高校3年だった頃。当時私は、2ちゃんねらーでもあった。ともに暮らす身内を当時暮らしていた街へ送るという意味合いもあったのであるが、学会本部や秋葉原に行った日でもある。この日、私が寝つくかどうかの頃に…

護られていると感じた一日 私は決して一人ではない、いや孤独ではないというべきか

この日、とにかくメンタル面がひどかった。 廃棄になった関係でコストを浮かせるために飲んだ午後の紅茶のカフェインの悪影響もあったのかもしれないが、出勤前に飲んだナイアシン1gが一切効かなかった。徐々に吸収されるタイプで、効き目が出始める時間のは…

1990年代のアニソンと"Let it go"に聴き入る

スレイヤーズシリーズ、ロストユニバース、少女革命ウテナあたりがとりわけ懐かしい。 3日前、出勤中脳内再生していた歌は、スレイヤーズ OP "Get along!"であった。 そして今、"KUJiKENAiKARA","Give a reason","Don't Be Discouraged"、「絶対運命黙示録」…

ジョージ・セル指揮モーツァルト 交響曲第33番、モーツァルト 交響曲 ベーム BOX届く

ここでのジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団演奏のモーツァルトの音質が時代を考えてもよかった。この頃のSONYの録音というと、デッカはおろか、同時代のDGにすらおとるもやっとした印象があったからだ。よくみるとDSDマスタリングとのこと。人によっ…

ブルーノ・ヴァルター モーツァルト交響曲第40番第2楽章思う

ブルーノ・ヴァルターが楽団員に語った『泣き伏したくなるほど、明るく、明るくなければならない』という言葉を思い起こす。クラリネット協奏曲 イ長調 K.622、弦楽五重奏奏曲第3番 ハ長調 K.515のような明るい曲の中にも悲しみを湛えているのだから。

ブルックナーがモーツァルトの影響を受けたと思えるところ

モーツァルトの交響曲の緩徐楽章でザクエンツ(模続進行)になっているところでメロディや和声が似ている箇所がある。 そこからブルックナーは、モーツァルトのメロディがとても好きだったのでは思えてくるのだ。 現在、映像をDVDで購入検討中のこの動画から。…

ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団演奏モーツァルト交響曲第40番・41番1985年ライブCD届いた

発送まで時間がかかりそうだったので、早く届いて驚いた。身内も、珍しく家を空けており、あっさりと取り込みに成功。 さっと聴いた演奏。色々な方が書かれているのだけど、この2作品の中で、最もスケールが大きい演奏であるかもしれない。 ヴァルターファン…

ブルーノ・ヴァルター モーツァルト交響曲第40番・第41番ヴィーンフィル演奏取り込む

交響曲第40番は戦後に、交響曲第41番は戦前のヴィーンフィルである。 この演奏の筋肉質、ベースを響かせるスタイルはカール・ベームに影響を与えたとも言われているらしい。カール・ベーム、最晩年ヴィーン・フィルは録音状態もあってかベースの比重は低めな…

モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」ヴィーンフィル演奏を聴いていて想うこと

管合奏の響きがまるでパイプオルガンのように聴こえてくるということ。 今まで気づかなかったのだけど、これが今まで気づかなかったこのオーケストラの美質の一つなのかもしれない。 この色彩で聴くと、たしかに、R.シュトラウスが、若かりし頃に、『ジュピ…

オフの一日、秋葉原、上野へ

秋葉原へいった理由は、eイヤホンで、Fidue A81とVictor HA-FX850を聴き比べるために。 テストで聴いた曲は、Steely Dan "AJA"とゲオルグ・ショルティ指揮 マーラー交響曲第8番 第1部展開部。 この2曲を聴いていいなら、おそらくどんな音楽でも問題ないだろ…

あと1日でオフ、その前に待ち受けるもの

夜勤から帰る前の一言。 散々皮肉、嫌味を言われる。「沢山、給料もらえていいな」と。 身体的な疲労は、最初からゆとりがない状態から始まり、急激な変化でかなり疲れていた。 ただ幸いなことに不眠症ではなかった。 ランナーズ・ハイに似た状態になればそ…

モーツァルト レクイエムをさらに調べてみる

ソナタ形式は一切なさそうだ。補筆に関しては、基本ランドン版、ラクモリーザに限りジュスマイヤー版から上手にアーメンフーガにつなげたレヴィン版支持なのであるが、最近新しい補筆版が出版されたとのこと。 MOZART Requiem おやぢの部屋2 ベンヤミン=グ…

実質的に1ヶ月ノンストップで仕事になりそうな情勢

ハァというため息が出てくる。 気持ちが落ちる分、モーツァルトのレクイエム、ト短調交響曲第3楽章第4楽章、ト短調弦楽五重奏曲第1楽章の脳内再生時間が増えてゆく。 それを振り払うように、出勤時にモーツァルト交響曲第41番第4楽章を聴いて振り切る自分が…

モーツァルト レクイエムに思う

冒頭のメロディが、全曲にちりばめられ全体を統一する姿勢は、交響曲第41番「ジュピター」、ベートーヴェン交響曲第5番に近接している。ソナタ形式でできている場所があるのか、もっとメロディを聴き入る予定である。ホモフォニ―とポリフォニーの垂直的統合…

耐久戦は16日に突入、モーツァルト レクイエムとブルックナーの関連性

頭の中で、モーツァルトのレクイエム ラクモリーサ→キリエ結尾→怒りの日の無限ループで奏でられる。 職場にいる間、ほぼ途切れることなく流れている。 ドラクエ4の全滅曲、チャイコフスキー「悲愴」、轟音・クラスター音がひっきし無しに奏でられるよりはは…

耐久戦は16日に突入、モーツァルトに触れる時間が増える

この耐久戦は、あと何日続くだろうか。21日以上、25-6日ノンストップになりそうな予感。そしてオフはわずか一日。この1日で、転職を進めていかなくてはならないため、あまり休めないだろう。 野口由紀雄氏は、「超」勉強法で、頭をスッキリするのに、最適な…