音楽

佐村河内守作品別人作に思う 7

気づけば、このテーマで1週間経っていた。転送可能な作品は、一通り転送した。バーンスタイン指揮ヴィーンフィルのベートーヴェン 弦楽四重奏曲第14番 をレコーディングした時、ヴァイオリン2名、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1人計5人12組の五重奏団に…

佐村河内守作品別人作に思う 6

今夜から日付が変わり明るくなるころまでに刷新は終える予定。 終わるとようやく、カバンの荷物も軽くなるので。 佐村河内守展の展示は、おそらく2度とない。そのまま転載はする気はないので、ベースにして、自分の言葉に置き換え、文章の圧縮を図る予定でい…

佐村河内守作品別人作に思う 5

昨日、一つのコメントが来た。 まず、初めに手厳しいながらも、的を射た質問にありがとうと申し上げたい。 私自身は、ファン・アンチ問わずあなたのようなコメントはいつでも大歓迎。また答えられないことは、そのことも率直に綴りたいと思えるのだ。 さて、…

佐村河内守作品別人作に思う 4

放っておいてくれと言った人物から、書くたびにリアクションがあり、おいおい、呆れ、と複雑な気持ちだ。 変わらず執着していると言うべきか、お互い平行線でエンドレスループになることはわかっていはずにもかかわらず。その作品が最終的に残るかどうかは不…

佐村河内守作品別人作に思う 3

昨日も1日で1万前後ページビューが上がっていた。一瞬だと思うが、最盛期の創価王道と比べても、伸びが異常である。 帰宅後、コメント返し、リツィート、はてブ、よそのブログへの出向していたらもうこの時間である。会見内容を見て思うことは、それらが事実…

佐村河内守作品別人作に思う 2

正確にはカウントを取っていないのであるが、昨日だけで1万前後ページビューが上がっていた。 原因は、昨日書いた佐村河内守作品別人作に思うと、佐村河内守氏のゴースト・コンポ―サーこと新垣隆氏に2度言及していて、はてなダイアリーは、その淵源であるは…

新垣隆で聴けたもう一つの作品

皮肉なことに、NEVERまとめで見つけた。以前、youtubeで検索しても見つからなかった音源。 知らなかったのは当然で、私が一度調べてからずいぶん時間が経ってからのアップの為。

佐村河内守作品別人作に思う。 1

このところ、クラシック界は、著名人逝去のニュースが多かった。 去年も、作曲家だとアンリ・デュティユー、指揮者だとヴォルフガング・サヴァリッシュといった方々が亡くなられた。 今年も、指揮界の頂点にいたクラウディオ・アッバードが亡くなり、読売日…

かぐや姫の物語 サウンドトラックを聴く

作中、上記の曲と同じ調、和声運びの曲があった記憶があったので、取り込む過程で確認を取ってみた。そして、実際に一致していた。 曲名は、天人の音楽1,2である。 長調なのに、物悲しい、哀愁に満ち溢れた曲。バックコーラスはケルティック・コーラスのよう…

4声ポリフォニー合唱 REQUiEM "HiROSHiMA"を聴く

この曲は、2013年8月17日、ミューザ川崎で行われた大友直人指揮の東京交響楽団による演奏会で、世界初演された「弦楽のためのレクイエム・ヒロシマ」のオリジナルである。 私は、「弦楽のためのレクイエム・ヒロシマ」を聴いたときは、J.S.バッハの系譜を感…

吹奏楽のための小品 副題:戦争狂信への警鐘と祈りを聴く

個人的には、愛国を訴えながら、亡国へといざなう者たちに聴かせたい。そんな作品である。 形式は、極めて緻密な3部形式である。交響曲第1番と比べて、20世紀前衛音楽に傾いた音楽となっている。 ただし、弦楽四重奏曲第1番、ピアノ・ソナタ第1番ほど前衛に…

ピアノとヴァイオリンのためのソナチネを聴く

この曲は、今シーズン 高橋大輔のSPで使用されている曲で知っている方も多いと思う。『ほとんど協奏曲のように、相競って演奏されるヴァイオリン助奏つきのピアノ・ソナタ』とベートーヴェンが名づけたヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 作品47である。「ク…

弦楽四重奏曲第2番を聴く

この曲は全篇緩徐楽章。 ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲、フランク、私がフランス人作曲家で最も好きなフォーレ 弦楽四重奏曲、ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲のエレジーといった作品の影響が垣間見える。 この曲の第3楽章は、映画「桜、ふたたびの加奈…

弦楽四重奏曲第1番を聴く

佐村河内守 弦楽作品集の中で最も現代音楽らしい作品である。 映画「桜、ふたたびの加奈子」では、とびっきりホラーな場面で流れた。 具体的には、娘の転生を信じて狂気に満ちた行動をする時の加奈子、愛娘が事故死する瞬間、亡くなった時のショック、そうい…

無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌを聴く

J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのシャコンヌに似た主題は、ピアノとヴァイオリンのためのソナチネ・嬰ハ短調の第2主題から派生である。 どんどん変奏されていく中で、シェーンベルク室内交響曲第1番スケルツォ部分、バルトーク弦楽四重奏曲で聴こえて…

ピアノ・ソナタ第2番、悲しみのためのドレンテを聴く

ピアノのためのレクイエムのモティーフを基に拡大発展させて誕生したのが、ピアノ・ソナタ第2番である。 この曲がCD化されないのは、献呈された方の意向による。さて、この曲を聴いて感じ取るものは、氏の言葉を踏まえると、東日本大震災で亡くなられた方の…

佐村河内守プロデュース新垣隆 ピアノ・ソナタ第1番を聴き込んでみて

初めに一言、これぞ、アラン・ペッテションの先にある音楽という印象である。CD付嘱の野本由紀夫の解説も交えながら綴る。第1楽章 248小節からなるソナタ形式 4つの動機で、作曲されている。 主調は、二短調。しかし、ほとんどが無調で、調的な部分は、むし…

ブルックナーの特異性

天才と呼ばれた人物に多い変人ぶり、中世農民のような性格、振る舞いもそうであるが。中世農民のような性格、振る舞いの人は、メッテルニヒ治世下では多かったことが確認できる様で、この点はあまり珍しくない。ただし、著名な音楽家でこの時代では唯一だと…

ベルリン・フィル・ラウンジ 第91回から

「ベルリン・フィル・ラウンジ」第91号:クラウディオ・アバドが死去ここで、先日亡くなられたクラウディオ・アッバードの発言で印象的な言葉があった。 ウィリス 「今回、マーラーのアダージョとベルクの《ルル組曲》のアダージョを聴いていて、どちらが…

ベルリン・フィル・ラウンジ 第91回から

「ベルリン・フィル・ラウンジ」第91号:クラウディオ・アバドが死去ここで、先日亡くなられたクラウディオ・アッバードの発言で印象的な言葉があった。 ウィリス 「今回、マーラーのアダージョとベルクの《ルル組曲》のアダージョを聴いていて、どちらが…

Alban Berg Opera Wozzeck 1

昔の番号制オペラの区切り方にも違和感なく収まる且つ、さながらマーラ交響曲第8番のような所作無き交響曲のプロットを、オペラにしたらこうなるといった、ワーグナーが夢見た劇と音楽の融合の究極系。もしろんその雛型には、ヴァーグナー以降で、総合芸術と…

Bizet Symphonie en ut majeur

ダリユス・ミヨーと比べても、フランスらしい。南フランスの草原風景を思わせるところは、ミヨーに似ている。そしてパリジャンにして、フランス最大のオペラ作曲家に相応しい、口ずさめる美しいメロディ。ベルリオーズ譲りの素晴らしいオーケストレーション…

Bruckner Symphonie NR.9 d-moll WAB109 そしてこの日亡くなられたマエストロ クラウディオ・アッバード逝去に贈る

ブルックナー交響曲第9番。この曲は、ブルックナーの未完のトルソーに終わってしまった作品である。ただし、第3楽章までで完成された印象を与える作品でもあり、最終楽章の認知はこれからだと思う。その未完のトルソーを、含めても含めなくても、交響曲史上…

Bruckner Symphonie NR.8 c-moll WAB108

ブルックナー交響曲第8番。この曲は、ブルックナーの作品の中でも初演されるまでに最も紆余曲折を経た曲の一つだ。 完成された作品としては、最高傑作だと思う。8番でいいなと思った作曲家は、ベートーヴェン、マーラー、ショスタコーヴィチ。人の心の闇を、…

ブルックナーを夢中になったプロセス

私は、中学校2年の夏には、毎晩ヴァーグナー「トリスタンとイゾルデ」を聴いていた。 なので、ブルック案―交響曲第9番以外は、その響きもすんなり入っていておかしくなかった。 しかし、当時は全く理解できなかった。 交響曲第8番第1稿の影響は大きいかもし…

Bruckner Symphonie NR.1 c-moll WAB101

以外にもアンチ・ヴァーグナーとして知られていた当時の音楽評論家ハンスリックが、ブルックナーに対して高く評価した作品の一つである。なお交響曲では唯一である。その後は、すべて酷評している。最も、第8番の成功は、認めていた節がある。 彼がブルック…

ブルックナーが聴きたい

昨日から今日にかけてブルックナーを聴き倒したくなってきた。 なぜかわからないのだけど。 私自身は、ニート前夜の2009年1月に、ブルックナーの魅力を知った。 中学2年の頃、私は、エアリフ・インバル指揮ケルン放送交響楽団がレコーディングした交響曲第8…

佐村河内守 Piano sonata NR.1にリトライ

去年、理解が中々進まなかったこのCDを、再び聴いてみようと思う。 とりわけピアノソナタ第1番は、私が今所有している曲の中で、おそらく最も厳しく暗く重くそして激しい。 今度は、手で物をつかむように理解したい。 この轟音の中で、氏が何を表現したかっ…

Ein Gutes Neues Jahr!

Das Neujahrskonzertで映えそうな曲から。今年、初めて紅色に染まる富士山を眺める時に聴いていた曲は、 帰宅途中は、鬼武者"RiSiNG SUN"を聴いていた。 今年は、このテンションで行く。

Mahler Symphonie NR.8 Es-dur

この曲の主調はEs-dur、英語でEflatMajor、日本語で変ホ長調。フラットが3つつくため、古来三位一体を表すとされ、ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」以降英雄の調として定着した。モーツァルト 「魔笛」、ピアノと管楽器のための五重奏曲のように、優雅な…